お久しぶりです。久保です。

いろいろとごたついてしまっていて、SGでの記事更新が久しぶりになります。いつもこんなこと言ってる気がしますが、、、、、

気を取り直して、以前僕はツイッターで「研究論文も、もっと日の目を見る(一般の人の目にさらされる)ことがないと、publishされる意味がないよねぇ」みたいなツイートをしました。

ってことで、少しでも筋トレ好きの方々に研究論文とはなんぞや、どうやって読むんや、というものを知っていただくために何章かに分けて記事を書きたいと思います。

論文とは何か

論文(研究論文)とは、簡単に言ってしまえば、筆者たちが過去の文献を読む、もしくは日常でふと疑問に思ったことを科学的に検証し、文章化したものです。

ただし、Webメディアとか、自費出版の本とは少し出版プロセスがちがいます。

論文は、筆者たちが書き上げた文章をその世界のすごい人たち(査読者)が読んで、アクセプト(この論文なら俺らの雑誌に載せてもいいよ〜)、とリジェクト(この内容じゃ僕らの雑誌にそぐわないから載せられないやごめんね〜)の大きく二つに分類します。このプロセスを「査読」と言います。その途中途中でいろいろな過程はありますが、ざっくりと論文の査読には「アクセプト」「リジェクト」の二つがあると思ってください。

また、論文を掲載する雑誌にはインパクトファクター(IF)と呼ばれる尺度があり、その雑誌のIFが高いほどクオリティが高い論文が掲載されている。と、一般的にはされています。ヒエラルキーみたいなもんです。

例えば、僕がよく引用するJournal of Strength and Conditioning Research のIFは約2.0くらい、ACSMが監修するMedicine and science in sports and exercise(MSSE)は約3.5くらいのIFがあります。これらの二つはスポーツ界でもかなり有名な雑誌なので、ここに通してる人たちはもれなく僕の尊敬対象に入ります。ちなみに、かの有名なNatureは約40もあります。びっくり

余談として、IFが付いていない(oポイント)International Journalもたくさんあるので、まずはIF付きの論文を通すことが、僕らみたいな博士の学生にとっては憧れ(のはず)となります。

んで、大体の大学は博士号取得の際の要項として「学術論文1本」と定めていることが多いので、これらのジャーナルに論文を通すことがいかに難しいことなのか、おわかりいただけると思います。例えば人生70年として、その中の約5年(博士含めて)の歳月を論文1、2本のために費やすのが大学院生でもあります。もちろん、論文を書いたって大学から奨励金なんて出ませんし、一般の方々から「へぇ」と言われるくらいです。その間、一般就職した同期はいい感じに社内で昇格して金土日パーリピーポーしてるのに、って感じです。

冗談は置いといて、上にも書いた通り、論文が晴れて出版される過程には「査読」という厳しい道のりを経なければいけません。

例えば、査読者Aと査読者Bが真反対のことを言っているけど、どちらの意見も聞かないとリジェクトされちゃう、とか。あとは、査読者が微妙にその分野から外れていて、訳のわからない質問してくる、英語だし。とか

こういう茨の道をかいくぐって出版されるものが、いわゆる「論文」なのです。なので、「論文は机上の空論である」と食わず嫌いをせずに「よく茨の道を通って出版されたな!」と褒めてやってください。

まとめ

ざっくり、論文とはどんなものなのかおわかりいただけましたでしょうか。論文は研究者の思いつきや発想だけではなく、その成果をその分野の権威に査読される(校閲される)というプロセスを経てpublishされます。カラオケでいうと、ガチって練習した18番を本人の前で披露して得点をつけられる。みたいなものです。

次回は、論文の構成や種類などについて書いていきたいと思います。