1. 信田です。

かねてから「たんぱく質は大事だ!」と言いまくっていますが、ここらへんでタンパク質について詳しく解説していこうと思います。

今回は導入の部分なんで、今日も難しい話は省いて簡単にいきます。(間にいろんなシリーズを入れながら、ながーくシリーズで書いていこうと思います。)

生物は何かを食べなければ生きていけません。それはなぜか。

生命を維持するための、生きるためのエネルギーを得るためです。何もないところからエネルギーを生み出すことはできません。

動いたり、カラダを作るためには膨大なエネルギーを必要とします。

そのエネルギーを得るために栄養素を摂る必要があるわけです。

そしてその栄養素の中でも特に重要な一つが「たんぱく質」。

たんぱく質はカラダの中でありたらゆるものの材料となっています。

筋肉はもちろん、皮膚や骨、爪、髪の毛、内臓、血液、酵素、ホルモン…と、とにかくありとあらゆるものがたんぱく質を材料にできています。

そしてカラダ全体でみたとき、6~7割は水分、固形成分の2割はたんぱく質で出来ているので、人間のカラダはほぼたんぱく質で作られたんぱく質の塊だと思ってもらって結構です。

そしてこのたんぱく質は日々入れ替わっていています。(スクラップアンドビルド)

古いものは破棄され、新しいものが作られているんです。ちなみにこの古いものを体外に出すのにもたんぱく質が必要だし、新しいものを作り入れ替える作業にもたんぱく質は必要です。

そしてこれらたんぱく質は栄養として食物から取り入れなければなりません。

食品として摂取したたんぱく質はアミノ酸という構成要素まで分解され吸収します。

そして、再びそのアミノ酸をつなぎ合わせてたんぱく質を作り出しています。

そう。私たちのカラダはたんぱく質でできています。そして、たんぱく質にも寿命があるためどんどん失われていきます。それを補給するためにはたんぱく質を食べなければならないということ。

このサイクルが生命活動の根本です。

ここまで読めばわかるとおり、たんぱく質が不足するとカラダのいたるところで不具合が生じます。

そりゃそうですよね。免疫を構成しているのもたんぱく質だから不足すればカラダは弱くなるし、コラーゲンは合成されないから皮膚はたるんで見た目老けるし、ホルモンは作られないからカラダのリズムは崩れて、酵素も出来ないから生体内のあらゆる反応が遅くなったりうまくいかなくなったりして…体調がすぐれない人などはたんぱく質不足疑った方がいいですよ。

しかし、このたんぱく質、カラダに溜めおくことはできません。

つねに補給し続けなければならなりません。

今日はいっぱいお肉食べたから、明日は食べなくてもいいか!とはならないんです。毎日コンスタントに必要な量を食べ、補給しなければならないんですね。

なので、意外とたんぱく質を摂れていない人は多いです。

この飽食の時代に栄養素が不足?と思うかもしれませんが事実そうなんです。

自分の周りを見てみてください。糖質と脂質をたっぷり使ってできた、おいしく、安価で、手軽にエネルギーを補給できる食べ物が溢れかえっていますよね。このような食品ばかりを食べている人いませんか?

これだけで間違いなくタンパク質が不足していると思っていいです。

そうすると、体調が悪くなっていくわけですね。

なので、たんぱく質をしっかり意識して摂るようにしましょう。
一応ダイエット的なことも。脂肪を分解する酵素「リパーゼ」も酵素なのでタンパク質からできています。

ダイエット中と言ってたんぱく質の摂取量が減ってしまうと、リパーゼを作れなくなってしまい脂肪を燃やせなくなってしまうのでご注意を。

またたんぱく質は消化吸収が複雑で、それ自体にかなりのエネルギーを使います。(食事誘導性熱生産)

ということは食べたカロリーがそのまま体内に入るわけではないということ。イコール太りにくい栄養素だということです。

 

参考

たんぱく質入門 武村雅春著(講談社)

たんぱく質の一生 永田和宏著(岩波新書)

エピゲノムと生命 太田邦史著(講談社)

酵素反応のしくみ 藤本大三郎著(講談社)

HSPと分子シャペロン 水島徹著(講談社)

細胞の中の分子生物学 森和俊著(講談社)

遺伝子の基礎からわかる分子栄養学(羊土社)

分子生物学 講義中継 井出利憲著(羊土社)