こんにちは、OJです。

今回は、本サイトをご覧いただいている多くの方に関係するであろう、契約についてご説明いたします。

第1 様々な契約

まず、契約といいますと、自分には関係ないとお考えの方が多いかもしれません。しかし、皆様は日常生活のあらゆる場面で契約を締結し、皆様の周りは契約で溢れています。

例えば、皆様の日常生活の1つ、ジムでトレーニングを行う場合を考えてみましょう。

1. 何よりも、ジムがないと始まりませんね。ジムの開設者はジムを借りるために、建物の賃貸借契約を締結します。
2. 初期投資には高額の費用が必要になることから、銀行との間で、金銭消費貸借契約を結び、お金を借りることも多いでしょう。
3. ウェイト器具、ランニングマシーン、ストレッチポールも用意しなければならないので、これらを購入するために売買契約を結びます。
4. 知り合いの方から無償で器具をもらえることもあるかもしれません、その場合は、贈与契約が結ばれます。
5. ジムの内装工事をする場合には、施工業者との間で請負契約を結びます。
6. トレーナーも必要になりますね。そこで、トレーナーとの間に雇用契約又は業務委託契約を締結します。
7. ジムが完成したので、これでジムに通うことができます。皆様は、ジムを利用するために利用契約を結びます。

このように多くの契約が締結されたことで、皆様の大好きなベンチプレス、スクワット、デッドリフトができています。

契約が少し身近になったのではないでしょうか。

第2 雇用契約と業務委託契約の違いは

こちらのサイトの読者の皆様の中には、トレーナーの方、アスリートの方が多いと思います。

ご自身の契約内容をしっかりと読んだことはあるでしょうか。
「プロだから結果を出せばいいんだ。」、「言われたとおりにサインをしただけで、契約書を読んだことなんてないよ。」という方も多いのではないでしょうか。
契約書は、皆様の味方にもなりますし、敵にもなります。

ご自身の立場を基礎づけることになるので、しっかりと内容を把握してください。

例えば、皆様が、会社に雇用されている場合は、会社との間で雇用契約を締結しているでしょう。
一方、ある業務(例えば、トレーナーとしてトレーニングを教える業務)を委託されているのみの場合は、業務委託契約が締結されています。

雇用については、雇用主が社会保険に加入する義務が生じるほか、従業員との関係においても労働関連法規(労働基準法等)が適用されます。
そのため、時間外労働時間の制限や割増賃金等の賃金支払における規制などの諸制約があり、労働者が保護されます。
一方、業務委託については、これらの制約はありませんので、雇用主の負担は軽い、つまり、トレーナーの保護は薄いということになります。

一般的に、かなりの高級トレーナーでない場合は、雇用契約を締結した方が、様々な事項を総合すると厚い保護を受けられるといえます。

ただし、形式的には業務委託契約であったとしても、委託者と受託者の間に使用従属性が認められ、実態が雇用関係であると認められた場合には、雇用と同様の義務や諸制約が生じることになります。
最近は、裁判において、形式は業務委託であるにもかかわらず、その実態は雇用であるとして争われることも多く、受託者(労働者)側の主張が認められている事案も少なくありません。

次回は、雇用契約と業務委託契約の違いの詳細についてご説明をしたいと思います。

以上