みなさんこんにちは、久保です。

今回はTwitterにて話題に上がりました体脂肪率について幾つかの論文を紹介させていただきます。論文を紹介する前に、「一流アスリート」と聞くと皆さんが思い浮かべるのは「体脂肪数%」とか、極端に低い数字だと思います。ですが論文を見ていく中で競技や性別によって大きく身体組成(今回は体脂肪)が異なることに気がつきました。特に女性は身体的な問題等があるので、極端な減量や体脂肪の減少は抑えられている気がします。さらに、「どのくらいのペースで減量したらいいか?」についても、食事摂取目安とともに紹介させていただきます。なるべく皆さんが見やすいように、文章は少なめにして、図表でわかるようにしたいと思います。

オリンピック選手の身体組成

論文名:Fleck SJ. Body composition of elite American athletes. Am J Sports Med. 1983;11(6):398-403.

論文形式:レビュー論文

オリンピック26競技の528名の男性選手と15競技の298名の女性選手

  • カヌー、カヤック(男性:13 ± 2.5% 女性:22.2 ± 4.6%)
  • 競泳(男性:12.4 ± 3.7% 女性:19.5 ± 2.8%)
  • ボクシング(男性:6.9 ± 1.6%)
  • レスリング(男性:7.9 ± 2.7%)
  • 陸上100,200m(男性:6.5 ± 1.2% 女性<400mも含む>:13.7 ± 3.6%)
  • マラソン(男性:6.4 ± 1.3%)

大学生競技者の身体組成

論文名:Ackland TR, Lohman TG, Sundgot-borgen J, et al. Current status of body composition assessment in sport: review and position statement on behalf of the ad hoc research working group on body composition health and performance, under the auspices of the I.O.C. Medical Commission. Sports Med. 2012;42(3):227-49.

論文形式:レビュー論文

各栄養素の摂取基準と減量の目安

論文名:Helms ER, Aragon AA, Fitschen PJ. Evidence-based recommendations for natural bodybuilding contest preparation: nutrition and supplementation. J Int Soc Sports Nutr. 2014;11:20.

論文形式:レビュー論文

ボディビルダーの減量を対象にしたレビュー論文

  • たんぱく質摂取量(g/LBM):2.3 – 3.1
  • 脂質摂取量(%総カロリー):15 – 30
  • 体重減少率(%週あたり):0.5 – 1

LBM・・・Lean Body Mass(除脂肪体重)

つまり:100kgの人なら1週間あたりに500g – 1kgまでの減量幅に抑えるのが望ましい

 

まとめ

図表を見る限りでは、体重制限のあるスポーツや跳躍系のスポーツでは体脂肪率が低く、逆に野球や砲丸投げ、テニスやバレーボールといった競技では、平均して体脂肪は通常に保たれているようです。特に驚きなのは、陸上長距離選手はある程度の体脂肪が必要なんだなー。ということでした。体脂肪がどのように競技に絡んでくるかは諸説あるようですが、競技選手である皆さんのご参考になればと思い紹介させていただきました。

結果からも分かるように、各スポーツによって理想的な体脂肪率は異なります。ただガムシャラに体脂肪率の低い身体を目指すのではなく、自分の競技特性を理解し、最も理想的な体脂肪率を目指していきましょう。

次回は体脂肪率とパフォーマンスについて考察させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。